「君の名は。」で一躍有名になった新海誠監督の2007年の作品です。

切ない恋の物語。

こういった作品は恋愛で悲しい思い出がある人とない人ではきっと感想も変わってくるのだろうと思います。

私は遠い昔に最愛の人と別れてしまった経験があるので映画を見ながら涙が止まりませんでした。

60分という短編なのですが、非常に中身が凝縮されていて密度の濃い作品でした。

セリフはあるのですが、お互いに胸の内をナレーションで表現しているのでまるで小説を読んでいるような味わい深い作品に仕上がっています。

アニメですから絵の点からいうと模写でもしたかのようなまるで写真のような描写に釘付けになります。

私はアニメは基本的にあまり見ないのですが、そんな私でさえ画面に食い入るように見てしまうのです。

特に凄いと思ったのは光の使い方です。

太陽光、月の光、外灯、列車からもれる車内の明かり。

そのまばゆい光線が時に鋭く時に優しく降り注ぐのです。

そして風景も駅のホームや改札口も凄い丁寧に描いているのです。

車掌さんのアナウンスも本物を研究しているのがわかり、隅から隅まで手を抜いていないのです。

本当にきれいな映像ときれいな表現と悲しい中でも見終わったあとに爽快感に包まれることは間違いありません。